
Macで使っていたLacieが急に認識しなくなった
Macで編集に使っていたLacieのハードディスクが認識しなくなった。急ぎのデータがあるのでデータを復旧、取り出してほしい。
早速お預かりしLacieをデータ復旧
お預かりし診断開始、ご相談時に異音等はとくに聞こえないが動いている気配はあるとの事。コネクタがガタついているとお聞きしているので、コネクタへの対処でいけるのではと考えていたが、前からガタついてて、ついに認識しなくなったとのこと。瞬断などで中のディスクに影響がなければ良いがと考え、まずは分解し、コネクタ周りを調べると多少ガタツキがあり他のハードディスクをつないでも認識不可。中に入っていたハードディスクを調べると認識はするものの正常に認識しない。瞬断を繰り返していたとの事だったのでファイルシステムの異常と考え復旧開始。かすかな振動が感じられ聴音してみると異音が中から聞こえていました。ご利用後2年経過していないとの事だったのでおそらくはコネクタ不良が原因の認識不可。しばらくすると発熱を確認。このままデータ復旧の作業を続行するとハードディスクが完全にクラッシュしてしまう事もあるので対処。元のデータが多かった事もありましたが異音発熱に気をつかい、何とか全てのデータを復旧。お客様に即引き渡し。その後確認するとデータは全て復元されていたとの事でした。






































読み出しの途中で認識しなくなる現象が発生したので、コネクタの不良を疑いましたが特に見当たらず。数回作業を行いようやく成功。データの取り出しに入り、殆どのデータの取り出しが成功。一部、どうしても復旧できないデータがあったようですが、実際に当該データをこのディスクに保存していたのか、はっきりとしないのとお急ぎとの事で作業を終了。


内部は極めてシンプルでしたが、上部に樹脂で固められている箇所があり恐らくここに暗号化ユニットが搭載されていると判断。診断したところケーブルの断線で認識しないのではと考え、ケーブルを途中で切断し交換。何度かやり直しをしていると通電を確認。ここから先はパスワードを入れないと動作確認がとれないのですが、機密情報が入っている為にパスワードをお送りいただけなかったので、お客様先へ搬入し動作確認。結果全てのデータが読み込み可能となりました。


通常USBハードディスクはSATA形式のコネクタを変換アダプタを利用しUSBハードディスクとして使える様にしてありますが、CANVIOに利用されているTOSHIBA MQ01UBD100はハードディスクの基板上に直接コネクタが取り付けられていて、電源が入らない状態になっていると全くのお手上げになってしまう事が多々あります。まずは基盤を修復しUSB接続する様にしてから、データ復旧を行います。今回も無事を修復できたのでハードディスクから全てのデータを取り出す事ができました。



このポータブルハードディスクは東芝製でCANVIO CONNECT(キャンビオコネクト)と言い下記のシリーズがラインナップされている様です。





ご相談内容

一見すると通常のSATAに見えますがコネクタをよく見てみるとSATAではなくサブ基板に特殊なコネクタで接続されUSBで利用できるようになっていました。
ハードディスクを直接操作と考えましたが、このコネクタではSATA接続できないので、USBにて作業用HDDを作成し、復旧作業を継続。存在していたと思われるフォルダ配下のデータを全て取り出し、お客様に確認して頂いた所「すべて大丈夫」との事でしたので無事作業終了となりました。




